令和6年度(2024年)
第1回全学FD研修会「本学における学修成果の可視化ツールの活用法」
8月19日(月)、教職協働によるFD・SD研修会を開催しました。今回の研修会では、「大学淘汰の時代における教育の質保証」と題して、株式会社SIGEL高等教育事業部取締役 平木正紀氏を招いてご講演頂きました。 学修成果の可視化ツール導入にあたり、教育の質保証といった社会情勢の理解、導入目的、ツールの活用法などについて理解することを目的としたものであり、主に以下の4項目の観点からご講演頂きました。 Ⅰ. 18歳人口減少と高等教育政策 Ⅱ. 教育の内部質保証と教学マネジメント Ⅲ. 大学機関別認証評価と学修成果の可視化 Ⅳ. ポートフォリオ・学修成果可視化の活用 18歳人口の急激な減少を迎えた現在において、教育の内部質保証と学修成果の可視化は「選ばれる大学」となるための必須の要件となっています。学修成果の可視化は、多くのデータを収集し、多面的に分析する必要があります。デジタルツールを適切に活用しながら、いかにして学修成果・教育成果を可視化・分析して効果的・効率的に活用していくか考える上で有意義なFD・SD研修会となりました。
第1回全学SD研修会「性別違和を抱える学生への対応」
4月2日(火)に「性別違和を抱える学生への対応」についてSD研修会を対面開催しました。今回の研修の目的は、多様な学生のそれぞれの辛さを理解し、認め、適切な「配慮」と「支援(行動)」が行えることを目的に実施しました。 実施内容は、前半は心理学部 教授 鎌田真理子先生に「多様化」、義務化された「合理的配慮」、「ユニバーサルデザイン」などについての基本的な考え方について講義をして頂きました。後半は、保健管理センター事務室 玉木千種先生に、「実際の事例(他学を含む)」を提供して頂き、グループワークを行いました。各グループでは、教職員での意見交換を行い、発表を通して情報共有ならびに多くの考え方を知る機会となりました。ファシリテーターの山本佳子先生や今回の講師の先生から多くのコメントを頂き、学びを深めることができました。この研修を活かして、性別違和を抱える学生について、教職員が少しでも対応ができるように、基本的な知識や考え方が得られたと思っております。今後に活かされることを期待します。
令和5年度(2023年)
FD・SD研修会 「学修成果の把握と可視化~ルーブリック作成と活用方法」
8月21日(月)、「学修成果の把握と可視化~ルーブリック作成と活用方法」と題し、教職協働によるFD・SD研修会をオンラインにて開催しました。昨年度のFD・SD研修会「シラバスからはじめる授業改善」に引き続きのテーマではありますが、そこでも課題となっていた科目担当者間での到達目標のバラツキや評価方法の不明瞭をなくすために、さらに一歩進んだ内容で実施することにした次第です。
今回の研修会では、成績評価の目的・意義、ルーブリック評価表を用いた評価についての基本的な考え方を理解し、ルーブリック評価表作成の基本を身につけ、また、ルーブリック活用の意義や種類、活用のタイミングなどの知識を得ることを目的として実施いたしました。講師には、京都橘大学 教育開発・学習支援室/経営学部経営学科 准教授 西野毅朗 氏にご講演いただき、本学で実際に運用しているルーブリックを用いながら、ルーブリック評価の視点やポイント、さらに「こうすればもっと良いものになる!」といった具体的なアドバイスを交えながら、進められ、今後に活かせる研修会になり、前回の研修会に引き続き、学びの大きいものになりました。
令和4年度(2022年)
FD・SD研修会「シラバスからはじめる授業改善」
8月23日(火)、「シラバスからはじめる授業改善」と題し、教職協働によるFD・SD研修会をオンラインにて開催しました。シラバス点検をしているなかで、教員のなかには、シラバスの内容について、“なぜ、このことを記載するのか分からないが、指示された形式に沿って単に整えればいい”といった表面的なシラバスになっており、本来のシラバスの意義や必要性、構造について理解が不十分であるが故に、科目担当者間での到達目標のバラツキや評価方法の不明瞭といったことに繋がっているのではないかと考えた次第です。
そこで、今回の研修会では、関西大学 教育推進部 教授 山田剛史 氏に、学修者本位の教育を念頭に置き、教育の質保証が求められる背景やシラバスは教育・学習の質を保証・向上する上で極めて重要なツール、効果的なシラバスづくりのポイントやアクティブラーニングの特徴・技法、シラバスからはじめる授業改善の観点などについてご講演いただき、非常に学びの大きいものとなりました。
また、受講者からは日頃抱えていた不安や疑問などたくさんの質問をいただき、研修会は大盛況のうちに終了しました。
令和3年度(2021年)
FD・SD研修会「発達障害のある学生への対応について」
8月23日(月)、「発達障害のある学生への対応について」と題し、教職協働によるFD・SD研修会を開催しました。2016年の障害者差別解消法の施行により、大学においても障害学生への支援が大きな課題となりました。なかでも、ASD,ADHDなど発達特性のある学生への対応については、特性の理解や対応に苦慮し、どこまでどのように対応していいのか判断に悩むことが多く、特に外部機関での実習を卒業要件とする学科では、配慮の調整に苦労しているのが現状です。
そこで、今回の研修会では、信州大学学術研究院教育学系の篠田直子先生に、学生支援を念頭に置いた特性理解と基本的な対応法、合理的配慮の範囲、さらに、現在抱えている課題について、オンラインでご講演いただきました。
令和2年度(2020年)
FD・SD研修会「東北大学教育支援センター公開の各種能力開発教材「10のPDモジュール」を用いたオンライン研修」
今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、従来の方式ではFD・SD研修会の開催が難しいと判断し、東北大学大学教育支援センターが公開している各種能力開発教材「10のPDモジュール」を用いて、教職員各自がテーマを選択し、研修プログラムを10月6日(火)~10月20日(火)の期間でオンライン受講としました。
「10のPDモジュール」には、高等教育の歴史、政策展開、国際化についてマクロに学ぶものから、授業の設計・方法、大学生の心理、大学職員のキャリア等、現場におけるミクロな個別ニーズに対応したものまで幅広く編成されており、1つのテーマに絞った集合型研修会とは異なり、幅広い研修を受けることができました。
令和元年度(2019年)
FD・SD研修会「教職員それぞれの立場における配慮ある学生対応」
9月7日(土)、「教職員それぞれの立場における配慮ある学生対応」と題し、教職協働によるFD・SD研修会を開催しました。18歳人口減少による大学全入時代となり、多様な学生が入学する中で、留年や退学等にいかに対応するかは、多くの大学で試行錯誤が続いています。本学においても、多様な学生が少なからず入学しており、その対応も年々増えてきているのが現状です。一方、そのような学生に対応するために専門性の高い職員を多く配置するのは困難となってきました。専門家ではない教員・職員に何ができるのか?何ができないのか?という問いに対してある程度の共通の考えを共有し、対応にあたることが重要です。
そこで、今回の研修会では、東京経済大学学生相談室課長の鈴木佳子先生をお招きして、多様化する学生対応を行うため教職員に必要とされることについて講演をいただき、個々の学生の理解に基づく対応についてワークショップを行う研修会を行いました。
平成30年度(2018年)
第2回FD・SD研修会「ICT活用による授業改善の実践」
3月12日(火)、「ICT活用による授業改善の実践」と題し、教職協働によるFD・SD研修会を開催しました。本年度の第1回FD・SD研修会において、学生の学修効果を高めるためにmanab@IMUを有効的に活用できることを目指して、本学のmanab@IMU利用状況ならびに活用事例紹介、他大学での事例紹介および活用研修を行いました。そこで本年度第2回FD・SD研修会では、北海道医療大学薬学部教授の二瓶裕之先生をお招きして、ICT活用による学生の学修行動のモニタリング、多様な学習情報を融合した学修成果の可視化、可視化した学修効果のフィードバックなどについて講演いただき、ディスカッションを行う研修会を行いました。
基調講演「ICT活用による能動的学修支援と学修成果の可視化」
北海道医療大学 薬学部 二瓶裕之先生による講演の様子
基調講演に関する質疑応答およびディスカッション
第1回FD・SD研修会「manab@IMUの積極的な活用に向けて」
9月8日(土)、「manab@IMUの積極的な活用に向けて」と題し、教職協働によるFD・SD研修会を開催しました。本学では教育支援システムmanab@IMUが2014年に導入され、学生の学びのツールとして活用してきました。また、2015年より入学生へのタブレット端末の配付が始まり、学内のどこからでもmanab@IMUにアクセスできる環境が整いました。manab@IMUの活用研修については、導入時および各年度初旬に実施してきましたが、人文学部の教養学部への改組、看護学部の新設など、多くの教員が着任し、全学的な研修を行っておりませんでした。
今後さらに学生の学修効果を高めるために、有効的にmanab@IMUを活用できることを目指して、研修会を実施しました。
本学薬学部でのmanab@IMU活用事例紹介
manab@IMU活用研修(入門コース、発展コースに分かれての研修)
平成29年度
第2回FD・SD研修会 「ルーブリック評価の導入と実践に向けて全学的な共通認識を図るために」
3月10日(土)、「ルーブリック評価の導入と実践に向けて全学的な共通認識を図るために」と題し、教職協働によるFD・SD研修会を開催しました。ルーブリック評価とは、授業における評価指標とその評価指標に即した評価基準(どの程度達成できればどのような評点を与えるのか)の明確化を図る客観的評価の仕組みを指します。このルーブリック評価を導入すべく9月に実施したFD・SD研修会では、ルーブリック評価の作成および活用方法を学びました。今回はその発展版という位置づけで、ルーブリック評価の定着をめざす内容が展開されました。
ともすれば科目担当教員による観点・基準の設定にブレが生じる懸念があるだけに、今回の研修会は実際に作成されたルーブリックを全教職員でレビューし、議論する場としました。それによって教員各自の担当科目にフィードバックし、本学のスタンダードを構築することを目標としました。
実際の議論は想像以上に白熱し、成績評価に対する教職員の真摯な姿勢が垣間見れた研修会となりました。学生の成績評価をより科学的に実践するために、本学では今後もルーブリック評価に対する知見を深め、より一層の教学改革に努めてまいります。
教員による発表の様子(看護学部「フレッシャーズセミナー」)
全学共通科目を担当する教員の発表に対する質疑応答の様子
第1回FD・SD研修会 「成績評価指標と評価基準を明確化し、ルーブリック評価を構築するために」
9月9日(土)、 「成績評価指標と評価基準を明確化し、ルーブリック評価を構築するために」と題し、教職協働によるFD・SD研修会を開催しました。平成24年8月の中央教育審議会答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて 〜生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学〜」では、学士課程教育の質的転換を促進・強化するために、学位プログラムで育成する能力の明確化や個々の授業における学修成果の公平で客観的な評価の導入等が喫緊の課題として提示されています。そのような中、評価指標(学修活動に応じた具体的な到達目標)と、評価指標に即した評価基準(どの程度達成できればどのような評点を与えるのか)のマトリックスで示す「ルーブリック評価」が注目を集めており、本学においても全学的に実施すべく今回のテーマに至りました。
基調講演には、高知大学地域協働学部大学教育創造センターの俣野秀典先生をお招きし、「ルーブリックをどのように作成・活用するか ~考え方、方法、新展開~」の演題で、ルーブリック評価の作成・活用といった基本的な考え方をご教授いただきました。
講演後に行われたワークショップでは、講演内容を踏まえながら、学部ごとに分かれて実際に開講されている科目のルーブリックを作成しました。試行錯誤の末に完成したルーブリックは最後に全体に公開され、俣野先生にもコメントをいただきました。
本学におけるルーブリック評価は、平成30年度の全科目導入に向け、準備を進めてまいります。
高知大学地域協働学部大学教育創造センターの俣野先生
基調講演後に実施した教職協働によるワークショップの様子
平成28年度
第2回FD・SD研修会「深い学びにつながるアクティブラーニング型授業実践に向けて」
3月11日(土)、「深い学びにつながるアクティブラーニング型授業実践に向けて」と題し、教職協働によるFD・SD研修会を開催しました。2年前のFD・SD研修会において「主体的な学びを実現するアクティブラーニングの実践に向けて」というテーマですでにワークショップを実施しましたが、今回はより発展的な拡張をめざし、アクティブラーニング型授業の理論とその実践方法に関する研修を行いました。
基調講演には、静岡大学大学院附属学習科学研究教育センターの益川弘如先生をお招きし、「深い学びにつながるアクティブラーニングの理論と実践 ~知識構成型ジグソー法を事例に~」の演題で、アクティブラーニング導入による授業改善についてご教授いただきました。知識構成型ジグソー法という一つの型を事例に、その背景にある学習理論や授業改善に向けた取り組み方法は、非常に学びの大きいものでした。
講演後に行われたワークショップでは、知識構成型ジグソー法にもとづくワークを実際に体験。「ぜひ授業に取り入れたい」という声があちこちで挙がるなど、研修会は大盛況のうちに終了しました。
教育改革の動向が「teaching」から「learning」へ転換しつつある昨今において、その教育手法としてアクティブラーニングが大きくクローズアップされています。今回のテーマにも掲げられているように、アクティブラーニング型授業をいかに現場で実践できるかが、今後の本学における課題となるでしょう。
静岡大学大学院附属学習科学研究教育センターの益川弘如先生
知識構成型ジグソー法にもとづくワークショップの様子
第1回FD・SD研修会「いわき地域で必要とされる大学になるための具体的展開」
9月9日(金)、「いわき地域で必要とされる大学になるための具体的展開」というテーマのもと、教職協働によるFD・SD研修会を開催しました。今回は、前年度3月の研修会で実施したSWOT分析の成果をもとに、その発展的展開をめざしました。
基調講演は、前回の研修会に引き続き、新島学園短期大学の岩田雅明学長をお招きし、「逆境からの挑戦~ある地方小規模大学における教育改革・経営改善の軌跡」の演題で、氏自らの経験談・成功体験などを具体的なエピソードを交えてお話いただきました。
講演後に行われたワークショップでは、教職員の混成チームが2会場に分かれ、前回の研修会で教養学部および薬学部が掲げた「いわき地域で必要とされる大学になるための戦略」をもとに、具体的なアクションプランを立案しました。最終的に各学部の学科主任を中心に取りまとめられたそれぞれのアクションプランは、全教職員の前で発表がなされ、1日がかりの研修会は終了となりました。
次なるフェーズは、立てたアクションプランの具体的な実施です。いわき地域で必要とされる大学になるために、本学は着実に前進しています。
新島学園短期大学の岩田雅明学長
ワークショップの様子
平成27年度
第2回FD・SD研修会「いわき地域で必要とされる大学になる道を切り開くために」
3月9日(水)、本学AV大講義室にて平成27年度第2回FD・SD研修会を開催しました。本学は学校法人明星学苑からの分離により、平成28年度より「学校法人いわき明星大学」として本格スタートします。それを受け、平成27年度のFD・SD研修会では「いわき地域で必要とされる大学になる道を切り開くために」をテーマに据えました。本年度2回目となる今回は、「経営改善に向けて本学がとるべき戦略とその実質化を図る」という一般目標のもと、新島学園短期大学の岩田雅明学長をお招きしました。
昨年9月に実施した第1回の研修会では、大学内外の環境要因から本学の強み・弱みと機会・脅威について分析するSWOT分析の手法を学び、生き残りをかけた戦略の立案とその実質化をめざしてプロダクトを作成しました。そのプロダクトを各学部へ持ち帰って整理・精査し、戦略を立て、立てた戦略を実質化させるために仕組みとしてまとめ、今回の第2回FD・SD研修会において各学部長が“話題提供”というかたちで提言する方式をとりました。各学部長による発表が終わると、それまで聴講していた教職員全員が記入した質問票をもとにパネルディスカッションがスタート。ディスカッションには学長と事務局長も加わり、忌憚のない率直な質疑応答が展開され、本学の抱える問題の一端が明らかとなりました。
話題提供、パネルディスカッションに先立って行われた岩田先生の基調講演「地域社会で必要とされる大学になるためには」では、4つの認識(顧客認識・市場認識・競合認識・自学認識)の重要性を実例に沿って分かりやすくお話しいただき、新たな体制を築いていくこととなる本学にとって学び多き時間となりました。岩田先生にはパネルディスカッションの際にもコメンテーターとしてご参加いただき、当事者意識と教職員間のコミュニケーション不足について問題提起をいただきました。
各学部が立案した戦略の実質化と明確になった問題の解決に向け、「学校法人いわき明星大学」として自立する平成28年度は、教職協働をより強めていく年になるはずです。
動画再生(※学内専用)
新島学園短期大学の岩田雅明学長
パネルディスカッションの様子
第1回 FD・SD研修会「いわき地域で必要とされる大学になる道を切り開くために」
平成27年度の第1回目となるFD・SD研修会を標記テーマで、9月10日(木)、本学アクティブラーニング室(2-102)にて開催いたしました。
今回は、産業能率大学 総合研究所兼任講師 湯川 雅弘先生を講師にお迎えして「経営改善に向けてSWOT分析をもとに本学が取るべき戦略とその実質化を図る。」を一般目標として実施されました。
「SWOT分析による大学経営戦略案策定の意義と実質化への課題~いわき明星大学の存続と発展に向けて~」を基調講演とするワークショップでは、ほぼ全教職員に近い約120名が参加しました。
20チーム(教職員混在・1チーム6名程度)に分かれてのワークショップでは、SWOT分析における内部環境要因および外部環境要因の洗い出し、分析した内部環境の「強み・弱み」と外部環境の「機会・脅威」を擦り合わせて本学で実践可能な「戦略」を立案するために、チーム全体で積極的に議論を重ねながら、課題に取り組みました。
研修後、参加者からは「大学の基本情報を元にして具体的に戦略を立てるために全教職員で時間を共有できたことは有意義であった」や「本学の現状を、SWOT分析を通して把握することができた。本手法を用いて、さらに分析していく必要性を感じた。」「今回のワークは時間が足りなかったので、残念だった。他の班の発表を、振り返って参考にしたいと思う。」など、さまざまな意見が寄せられました。
本研修での成果については、今後、本学が発展するためのより具体的な戦略を構築するため、各学部のFD の場で再検討することになっています。
産業能率大学 総合研究所兼任講師 湯川 雅弘先生
SWOT分析を活用したワークショップの様子
平成26年度
第2回 FD・SD研修会「大学ガバナンスを支援するIRとFD・SDのリンケージ」
平成26年度の第2回目となるFD・SD研修会を標記テーマで、3月6日(金)、本学アクティブラーニング室(2-102)にて開催いたしました。今回は、愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室の山田剛史先生を講師にお迎えして「教学IRの実践的知識・技能について学び、その活用による本学の教育改善・向上を目指す」を一般目標として実施されました。
「データに基づく組織的な教育改革・改善をどのように進めるか―教学IRとFD・SDのリンケージ―」を基調講演とするワークショップは8時間近い長丁場でしたが、本学のほぼ全教職員(120名)が各5名ずつのグループを作り、教職協働で与えられた課題に積極的に取り組みました。
参加者からは、「IRの意義だけでなく、その実践方法を学ぶことができて有意義であった。」、「データを基にした教育改善、組織の問題解決の重要性を理解することができた。演習内容も適切で実施し易かった。」など、満足度の高い感想が多く聞かれました。また、「IRについて、基礎的な事柄を学ぶことができた。組織を動かすには、経験や勘だけでは不十分であり、データに基づいた裏付けが必要であり、それがリスクを最小限にする方法であることが分かった。今後この研修を生かして授業改善に活かしていきたいと思う。」、「本学の実際のデータを使った分析がやってみたかった。」などの意欲的な声も寄せられました。
講師の山田 剛史 准教授(愛媛大学教育・学生支援機構教育企画室副室長)
教職員が協働し、各ワークに取り組みました。
第1回 FD・SD研修会 「主体的な学びを実現するアクティブ・ラーニングの実践に向けて」
平成26年度の第1回目となるFD・SD研修会を8月11日(月)、本学薬学部棟・本館にて開催しました。今回の全体テーマは「主体的な学びを実現するアクティブ・ラーニングの実践に向けて」とし、研修会を午前のキックオフレクチャーと午後のワークショップの2本立てとして展開しました。午前のキックオフレクチャーは、manab@IMUを活用したアクティブ・ラーニング(eポートフォリオ)の取り組みについて、情報センターによる活用状況報告、各学部における事例報告(3演題)を行いました。午後からのワークショップは、高知大学総合教育センターの立川
明准教授をお招きし、アクティブ・ラーニングの手法として注目され始めたTBL(チーム基盤型学習)について、実際に体験してもらい、各班の成果物などの意見交換を織り交ぜながら実りあるアクティブな研修会となりました。この成果を今後の授業に取り入れていこうと考えています。
平成25年度
第2回 FD研修会 「いわき明星大学の教育の質的転換に繋がるeポートフォリオの活用と実践に向けて」
平成25年度の第2回目となるFD研修会を3月7日(金)、薬学部棟にて開催しました。今回は職員のSD研修会と合同で、「いわき明星大学の教育の質的転換に繋がるeポートフォリオの活用と実践に向けて」をテーマとして開催いたしました。キックオフレクチャとして、株式会社 朝日ネットの小松 大氏に「manaba course 2とは」の演題でご講演いただき、続いて、基調講演として、立命館大学 教育開発推進機構 川那部 隆司准教授に「manaba+Rを用いた学生同士の学びあいを促すための取り組み-立命館大学薬学部の授業事例-」の演題でご講演いただきました。PC教室に場所を移したワークショップは、manaba course 2の基本操作の演習を通して、eポートフォリオの一端を今後の活用と実践に向けて実体験する最初の機会としました。参加者からの活発な質問や意見交換が飛び交う姿も見られ、実りの多い研修会となりました。
第1回 FD研修会 「初年次教育の意義と役割-学生の主体的な学びを実現するために」
平成25年度第1回目となるFD研修会を10月12日(土)、本学薬学部棟にて開催しました。今回は「いわき明星大学の教育基盤を形成する『初年次教育』の構築と実践に向けて」を全体テーマとして展開。 基調講演として、玉川大学教学部長の菊池重雄教授をお迎えし、「初年次教育の意義と役割-学生の主体的な学びを実現するために」という演題でご講演いただきました。
基調講演の後は、教職員が10のチームに別れ、グループワークを行いました。ワークショップでは「いわき明星大学における『初年次教育』の意義・役割と課題など」を課題として掲げ、それぞれのチームで初年次教育のカリキュラムを策定するワークを行い、作業を通じて初年次教育の重要性や本学における課題点について深く考えることができました。また、チームでのワークショップ終了後、今度は6のグループに別れ、各チームの討論結果を持ち寄ったチーム代表によるプレゼンテーション合戦が繰り広げられ、実りあるアクティブな研修会を実施することが出来ました。
■ 【動画再生】 平成25年度 第1回FD研修会 基調講演(学内専用)
平成24年度
第2回 FD研修会 「学生を主体的な学び(能動的学修)へ導く、いわき明星大学の教育とは」
平成24年度第2回目となるFD研修会を3月7日、本学薬学部した。今回は「学生を主体的な学び(能動的学修)へ導く、いわき明星大学の教育とは」をテーマとして展開。 基調講演として、帝京大学高等教育開発センター長の土持ゲーリー法一教授を迎えし、「ラーニング・ポートフォリオを活用した学生の能動的学修の実践」という演題でご講演いただきました。
基調講演の後は、教職員が12の小グループに別れ、グループワークを行いました。ワークショップでは「教育の質保証を目指した授業実践における主体的な学び(能動的学修)導入の方策を提案する」を一般目標に掲げ、それぞれのグループで現在の問題点や、今後の学修のあり方などについて熱心な議論が交わされました。
ワークショップ終了後、参加者全員が一同に会し、グループでの討論内容について発表し、活発な意見交換が行われ、実りの多い研修会となりました。
第1回 FD研修会 「教育(授業)の質保証を目指し、継続的な授業改善システムの構築と実践のための提案をする」
平成24年度、第1回目となるFD研修会(教育の質向上のための研修会)を8月8日に開催しました。今回のテーマは「教育(授業)の質保証を目指し、継続的な授業改善システムの構築と実践のための提案をする。」 基調講演に、現放送大学客員教授の遠山紘司先生を迎え、11年にわたり在籍されていた神奈川工科大学教育開発センターで著しい成果を収めた、授業改善アンケート調査の取り組み等の紹介を含めた講演をしていただきました。
上記の基調講演を踏まえた上で、教職員がグループに分かれて実施するワークショップでは、テーマ目標を3つの課題「授業改善アンケート結果の活用法について」「現状の授業の実態を把握し、教員相互に助言しあう仕組み作りについて」「学生にとって『良い授業とは』何かー『学生がわかる』授業の仕掛けについて」に分け、それぞれのグループが割り当てられた1つの課題について白熱した議論を交わし、現時点での問題点や提案、予想効果について発表しました。
ワーク終了後のポスターセッションでは、学部・学科を横断し、具体的な授業改善方策についての方法論が繰り広げられました。
平成23年度
第2回 FD研修会 「各学部で実践する恒常的なFD活動の成果や問題点を全学教職員で共有し合い、本学の教育の質保証をめざす」
平成23年度、第2回目のD研修会を3月8日に開催しました。今回の全体テーマは「各学部で実践する恒常的なFD活動の成果や問題点を全学教職員で共有し合い、本学の教育の質保証をめざす」。かねてより先進的なFD活動を実践してきた山形大学地域教育文化学部の小田隆治教授を講師にお招きし、山形大学発信のFDネットワーク「つばさ」の紹介をはじめ、恒常的にFD活動を行っていくための留意点などについて講演していただきました。
基調講演に続き、小田先生と本学の学部長をパネラーとしたパネルディスカッションを実施。各学部のFD活動についてプレゼンを行った後、参加者が記入した質問シートへの回答という方法で行われ、FD活動をより有意義なものにするための方策について、さまざまな角度から話し合うことができました。
第1回 FD研修会 「自校教育の構想を練ることを通して、いわき明星大学の個性(特性)やアイデンティティーの明確化を目指す」
平成23年度第1回目となるFD研修会を10月8日に開催しました。今回のテーマは「自校教育の構想を練ることを通して、いわき明星大学の個性(特性)やアイデンティティーの明確化を目指す」。昨年度の研修では、3つのポリシーについて再認識し、コアカリキュラムの策定等を行いましたが、本学における教育の意義を再確認するため、今回、講師に東京大学名誉教授の寺崎昌男先生を迎え、立教大学や桜美林大学で先進的に行われている自校教育の事例の紹介を含めた講演をしていただき、続いて本学の開学に至る歴史について関口武司学長が講演を行いました。
以上2つの基調講演を踏まえ、本学の創立からの歴史や、いわき市の産業の発展のために誘致された大学である本学の設立の経緯を念頭に置きながら、教職員がグループに分かれて「自校教育」のシラバスを作るグループワークを実施。学部・学科を横断した白熱した議論を通じ、本学の魅力を再認識し、ワーク終了後のポスターセッションでは、より良い教育の提供から地域貢献に至るまでの方法論が繰り広げられました。
- 平成23年度 第1回FD研修会 報告書(PDF:14.8MB 学内専用)
平成22年度
第3回 FD・SD研修会 「カリキュラム・ツリーの作成を通して、ディプロマポリシーとカリキュラム全体の体系性・整合性を検証する」
第3回FD研修会を3月3日に開催しました。今回のテーマは「カリキュラム・ツリーの作成を通して、ディプロマポリシーとカリキュラム全体の体系性・整合性を検証する」。8月に開催した第2回研修会で3つのポリシーについて再認識し、新たにポリシーを策定しましたが、さらに具体的な作業へとシフトアップするため、今回、講師に愛媛大学、教育企画室の佐藤浩章准教授を迎え、基調講演の後、学科別にグループを編成してワークを行いました。
グループワークでは実務的なレベルで活発な意見が飛び交い、ワークの成果はプレゼンの後、全学ポスターセッションの会場で発表されました。ポスターセッションは今回初めての試みでしたが、グループごとの独創性が発揮され、一連のワークを通じて教育改革への手応えが感じられた研修会となりました。
- 平成22年度 第3回FD・SD研修会 報告書(PDF:13.3MB 学内専用)
第2回 FD・SD研修会 「質保証時代の学士課程教育の在り方を考察する」
8月31日に第2回FD研修会を実施しました。今回も、講演会とワークショップの2部構成で実施され、教職員119名が参加。研修会前半では、立命館大学教育開発推進機構の沖裕貴教授による「教育の質保証を目指して〜3つのポリシーの策定とその実現方策」と題する基調講演が行われました。
講演では、学士課程教育の構築にいて3つのポリシーを明確化させる基本方策が説明され、具体的にはカリキュラム・マップやツリーの事例を用いての解説が行われました。
後半では、全体テーマを踏まえた4つの課題を設定してワークショップを実施し、教員同士の積極的な意見交換の場となり、とても有意義な研修会となりました。
- 平成22年度 第2回FD・SD研修会 報告書(PDF:13.9MB 学内専用)
第1回 FD・SD研修会 「GPA制度の概要とその運用から見えてきたもの」
全教職員を対象としたFD・SD研修会を5月10日に開催しました。教員82人、職員30人が参加し、GPA制度の導入に向けた内容で進行しました。GPA制度については、「学士課程教育の構築に向けて」の答申において、「GPA等の客観的な基準を学内で共有し、教育の質保証に向けて厳格に適用する」ことが大学に期待される取組として掲げられています。
講師に淑徳大学 国際コミュニケーション学部人間環境学科准教授の駒崎久明氏をお呼びし、今や40%以上の大学が導入しているGPA制度について、どのような制度なのか、どのように利用できるのかなど、導入している大学の事例を参考に、全教職員で考えてみました。
- 平成22年度 第1回FD・SD研修会 報告書(PDF:42.9MB 学内専用)
平成21年度
大学教育改革の一環として、全教員を対象にしたFD研修会を9月8日に開催しました。参加した教員は87名、事務職員を含めると100人を越える研修会になりました。
講師に桜美林大学大学院教授でテレビ等のコメンテーターとして著名な諸星裕氏を招き、「我が国の大学の致命的欠陥」と題した基調講演では、大学教育の問題点などを具体的に示していただきました。
午後には11のグループに分かれて研修が行われ、本学のニーズ確認と対策、適切なシラバスの作成など、実践的なトレーニングが展開されました。
- 平成21年度 第1回FD研修会 報告書