大学院

物質理工学専攻

理学・薬学・工学を融合し、諸問題の解決をめざす。

1994年の開設以来、科学技術の基礎から新素材開発に及ぶ幅広い分野で斬新な研究テーマへの挑戦を続けています。

提出論文による社会人の学位取得も可能で、その第1号は日本分析学会論文大賞受賞論文となり、内容の一部は米国科学会関係のカレンダーのデザインにも採用されました。

学位取得者は大学や高専の教員、企業の研究員と して活躍しています。指導に当たる教員の研究業績も、国際的に高い評価を受けており、柔軟な思考力と創造的な研究で、21世紀の諸問題の解決に向けた多様な研究を進めています。

人材の養成に関する目的及び教育研究上の目的

博士課程物質理工学専攻では、物質の基礎と応用に立脚した教育・研究を行う。理学・薬学と工学の融合を重要視し、工学的素養を持った理学色の強い研究者、理学および薬学的素養を持った工学色の強い研究者の養成を目的とし、確かな技術力と豊かな創造性を兼ね備え、学術探求と社会の発展に貢献できる研究者および高度専門的技術者を育成することを目的とする。

博士課程では、設定された研究課題について指導教員および研究関連教員のセミナーや研究会、さらに学会活動へ積極的に参画しながら研究課題の推進に専念する。

これまでの博士論文の一部を挙げると
(1)分数階微分を用いた非線形粘弾性有限要素解析
(2)飛翔昆虫におけるトンボの翅の機構・機能の特異性
(3)2-オキソグルタル酸脱水素酵素複合体成分のX線結晶構造解析
(4)熱流磁気効果を用いた熱電エネルギー変換材料の開発研究と応用研究
(5)制ガン剤結合によって起こるDNA二重らせん巻戻し角度の測定
(6)ユーロピウムを主体とする人工格子と貴金属テルル化物における輸送現象と磁性
などがある。

博士論文

博士学位論文内容要旨および審査結果の要旨

分数階微分を用いた非線形粘弾性有限要素解析

  • 「博士」号請求論文審査報告書 (PDF:525KB)「博士」号請求論文審査報告書 (PDF:525KB)


飛翔昆虫におけるトンボの翅の機構・機能の特異性

  • 「博士」号請求論文審査報告書 (PDF:983KB)「博士」号請求論文審査報告書 (PDF:983KB)

博士学位論文合格判定基準

  • 博士学位論文合格判定基準 (PDF:92KB)博士学位論文合格判定基準 (PDF:92KB)

教育方針

ディプロマポリシー(学位授与の方針)

理工学研究科物質理工学専攻は大学院の教育目標に基づいて、以下のような能力を身につけ、かつ所定の単位を修得した学生に修了を認定し、
学位を授与します。
  1. 物質理工学に関する高度な知識と社会に貢献しうる確かな技術・研究能力を修得している。
  2. 研究者、技術者として高い問題解決能力と国際的に活躍出来うるコミュニケーション能力を修得している。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)

理工学研究科物質理工学専攻は大学院の教育目標を達成するために、以下のような方針に基づいて教育課程を編成・実施します。
  1. 「物質理工学特別講読I, II」を設置し、研究課題に関する最新情報を入手すると共に、専門分野における国際コミュニケーション能力、論文作成能力を養います。
  2. 「物質理工学特別研究I, II」を設置し、専門分野における確かな知識と問題解決能力、さらに研究者・技術者として必要な素養を身につけさせます。

アドミッションポリシー (入学者受け入れの方針)

理工学研究科物質理工学専攻は大学院の教育目標を達成するために、以下のような人の入学を希望します。
  1. 「理学」「薬学」「工学」の分野のいずれかに強い興味と関心を持っている人
  2. 将来、国際的にも通用する研究者あるいは高度な技術者になりたいという意志と目標を持っている人
  3. 大学院修士課程における専門分野の知識、技術力を身につけている人
  4. 国際的に活躍できる能力およびコミュニケーション能力を伸ばしていくための外国語力を持っている人