医療創生大学

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子どもたちとインターネット

心理学部 臨床心理学科  中尾 剛 教授 WEB
 

今の子どもたちは「デジタル・ネイティブ」と呼ばれ、生まれた時からデジタル環境で育っています。

文部科学省はGIGAスクール構想を進め、義務教育課程において1人1台のICT端末を貸与しました。

大人は複数のコミュニティの中で生活していますが、子どもたちは限られた集団の中で生活しているため、ネットの世界がすべてだと勘違いしやすく、ネット環境に依存しやすくなります。

小中学校では、インターネット端末の適正な利用などについてのメディアリテラシー教育が必要になり、授業展開や指導法などの研修会を実施し、子どもたちへのメディア教育を行っています。また、PTAなどでも講演会を開催し、子どもたちとメディアの関係について理解を深めています。しかし、ネット犯罪に巻き込まれたり、SNSやネットゲームに依存したりする子どもたちが増え続けています。

インターネットを健全に利用するためには家庭での教育が重要です。メディアとの健康的な関わり方を、大人も子どもも一緒に考えてみてはいかがでしょうか?

2023.07.31