みなさんは、心理学と聞くとどのようなイメージがあるでしょうか。実際には皆さんがイメージしていることよりも幅広いことが研究されています。人間のいるところにはすなわち心理学が関わっています。この講義では、心理学とは何かという全体像と、環境心理学や社会心理学、錯覚の心理学などのテーマから、皆さんの身近にあるいくつかのトピックスをとりあげて、心理学の面白さをお伝えしたいと思います。
出前講座のご案内
心理学部にはさまざまな分野を専門とする個性豊かな教員が揃っています。私たちがみなさんの高校にお邪魔して、大学で学べる楽しい心理学をご紹介します。
- リスト以外のテーマでもお引き受けいたします(心理学部の教員一覧ページにて各教員の研究分野をご参照ください)。
- 費用は無料です。
- 1回の講演時間も相談に応じて対応いたします。
出前講座のタイトルおよび詳細
わたしたちは自分の心の働きについて、どこまでわかっているのでしょうか。心の働きのなかで、私たちが意識できる領域はほんの一部です。残りの大部分は「無意識」と呼ばれ、気づくことも制御することも難しいのです。この講義では心理学実験を体験しながら、意識と無意識について話します。
児童生徒にとって学校は1日の多くの時間を過ごす場です。いうならば、学校が生活の中心となります。その学校生活の中で、児童生徒はどのようなことをストレスと感じているのか、ストレスによりどのような体験をしているのか、どのような対処が効果的かについてお話しします。
「うつ」は、一時期「心の風邪」と言われたように、よく起きる症状で、ストレス社会ではありふれた病気です。ストレスのメカニズムを正しく知り、「うつ」に早く気づき、上手に対処できるようにしましょう。自分だけでなく、周りの人たちのメンタルヘルスにも配慮できるように解説します。
ストレスがなければいいなあと思ったことはありますか?専門的な説明では、残念ながら、ストレスはなくなりません。本講座では、ストレスについて学び、ストレスを知り理解することで、ストレスに負けない武器となる知識を紹介します。
親や周りの大人との関わりは、子どもの、他の人に共感する力、自分の感情を調整する力、そして、生涯にわたる他者との関わりに影響を与えます。今後、大人となって、子どもとの関わりの中で大切にしたいことは何かを一緒に考えてみましょう。
睡眠の知識を深めることは、自身の健康管理に役立ちます。また睡眠は今後の人生のつまづきリスクを低減させます。様々なことに実は睡眠が絡んでいる事実を本講座では紹介します。
日本の社会保障制度・社会福祉・保健についての概要を理解し、日常生活で必要になる福祉や法制度について事例を交えて紹介します。さらにトピックスとしてヤングケアラー、成年後見制度、介護保険、年金、障がいを抱えること、貧困対策など、日常生活で生ずる課題解決に必要な知識を日常生活に生かすことを目指します。
できたら飴、できなかった鞭。私たちは両者を組み合わせて、他者の行動をコントロールしようとします。このコント―ロールにはどんな危険が潜んでいるのでしょうか?特に、教育上の問題を取り上げながら、飴と鞭の魔力とその危険性について、「自己決定理論」の枠組みから考えていきたいと思います。
私たちは記憶によく悩まされます。一生懸命暗記したのにテストで思い出せない、記憶していたことが実際とは違っていたのにそれに気づかなかった、あのときこうだったよねって友だちに話したら、それ違うよっと言われた・・・。こうした記憶が持っている性質を知り、記憶と上手につきあう方法についてお話しします。
人とのコミュニケーションがうまくできない,と悩まれている人も多いと思います。ソーシャル・スキルは,コミュニケーションを円滑にするための技術とも言われます。この講義では,ソーシャル・スキルを高めるための技術などについてお話します。
妖怪は、人間の心理が投影された存在です。つまり妖怪を知ることは人間を知ることに繋がります。本講座ではいくつかの妖怪を取り上げ、そこから見える人間の心を講義します。
最近は「オタク」という用語について,一般的になってきましたが,いまだに「オタク」に対する偏見などがあるかと思います。本講義では,実際に「オタク」とはどのような人びとなのか,ということについて,アイドルオタクを中心にお話したいと思います。
私たちに生きる力を与えてくれる人物の生き方や考え方を参考に「ロゴセラピー」について理解を深めます。困難な事や苦しいことをどのように乗り越えるのかをフランクルの経験から学び、困難に立ち向かう姿勢の参考となる考え方を紹介します。
なぜ人物や商品によって魅力を感じたり、感じなかったりするのでしょうか。心理学では、魅力を高める要因がいくつかあることがわかっています。この講義では、わたしたちが生まれつき持っている魅力の要因や、経験を通して形成される魅力などについて話します。
私たちの見ている世界は、“物理的な”世界と大きく異なる場合があります。いわゆる“目の錯覚(錯視)”と言われる現象です。この講義では、“同じ長さなのに同じ長さに見えない現象”や“まっすぐ並んでいるのにゆがんで見える現象”、“止まっているのに動いて見える現象”などを紹介します。私たちの“ものを見るという不思議な能力”について、一緒に考えてみましょう。
文学作品や歴史文化的文脈を通じて、イギリスのアイデンティティや社会の発展とその影響を考察します
奈良、春日大社にゆかりの美しい絵巻を、「鑑賞」するのではなく「読」んでみましょう。
シェイクスピアの劇作品は世界中の人に愛され、各国で映画化はもちろんさまざまな媒体で表現されています。日本にも歌舞伎・能・狂言など伝統芸能の特徴を用いた演出の成功例が多々ありますが、シェイクスピアのもつ異文化を超えるコミュニケーション力について考えてみます。
トレーニング構成の基本的な説明から、スポーツ大会で良い結果を出すための方法(コンディショニング)を解説します。
短距離走を速く走るためのコツを伝授します。
出張講座のご案内
医療創生大学心理学部では、教育に携わる学校の関係者や保護者のみなさまを対象に、出張講座を実施しています。保護者会やPTA総会など、みなさまのお集まりになる機会に、あるいは、学校現場におけるキャリア教育や進路指導の一環として是非ご利用ください。
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心理学部出張講座 テーマ詳細
臨床心理学では心の不調を「マイナスからゼロに戻す」方向で長年研究が進んできましたが、近年ではポジティブ心理学という「ゼロをプラスにする」、つまり普段から元気な人をさらに元気にする方向の考えが提唱されています。本講座では、こうしたポジティブ心理学を紹介します。
子どもにとっての睡眠リズムの健全化がいかに重要かという内容を導入として、子どもの睡眠リズムを整えるためのアプローチ法を中心に進めます。また子どもの睡眠の健全化は、家族の生活の仕方も重要です。その点も触れます。
一般的な無意識的な活動である動作は、非常に当人の心理状態を現しています。本講座は、動作と心理の関連に触れ、動作の健全化から心の健康を図る「臨床動作法」の紹介と一部体験ワークも導入します。
心の困りごとを考え方や行動にアプローチをして解決する心理療法の1つである認知行動療法を紹介します。本講座では心の困りごとだけでなく、普段の生活でも応用できる認知行動療法の考え方や生活の工夫についても紹介します。
「発達障害」は特別な障害ではなく、1タイプ・個性としてとらえるようにできないでしょうか?今は、さまざまな困難さが指摘されていますが、それらのほとんどは社会の持つ問題と言われています。皆さんが偏見なく受け入れ、協力して住みやすい世の中が作れるように、解説いたします。
子どもの自己肯定感は、どのようにして培われるのか、どのようなことが影響を与えているのか、また、自分についての適切な肯定的態度を育てるのには、どうしたらよいかについて、まとめます。
「宿題やったの?」と声をかけてもやろうとしない。だったらと、「別にやらなくてもいいけど、困るのは自分だからね」などと言ってしまうと子供の機嫌を損ねてしまう。だからといって、子供のご機嫌取りばかりしていればいいの?そんな疑問について心理学の理論を紹介しながら考えていきます。
実社会の変化に対応すべく、教育においても、自ら課題を見つけ、自ら学ぶ主体性が重視されてきました。しかしながら、実際には、すべての児童・生徒・学生が主体的に動き出さないために、強制的に○○させざるを得ないことも多いでしょう。そもそも誰が学びをコントロールするのでしょうか?理論を紹介しながら考えていきます。
近年、中高生や大学生に向けたキャリア教育がなされるようになりました。キャリアとは「生涯を通した人間の生き方・表現である」と語られるように、「どのように生きていきたいか」という人生に向けた態度です。しかし、キャリアに悩む人びとも多く、誰かのための生き方を考えてしまいがちです。本講座では、キャリアに悩む人びとに向けた人生の生き方について講義していきます。
親子関係は年齢とともに変化していきます。特に高校生から大学生にかけては子どもは親離れをし、親は子離れをしていきます。親離れ・子離れは加齢に伴う適切な親子の関係です。しかし、親離れ・子離れができずに、子どもだけではなく、親の生き方が制限されることがあります。本講座では、心理学的観点から、よりよい親子関係について考えていきます。
東日本大震災以降の福島県内の子どもたちはどのように変化をしたのか、文科省データや各事例から子供や保護者の「困り感」を読み解き、支援の在り方を提案していきます。
今年度の児童をめぐる課題の重点ポイントとなっているヤングケアラーなどの問題から、子どもたちのおかれている状況を介護や福祉の視点からひも解き、新たな動きについてご紹介をします。
日常生活では様々な福祉的課題が発生します。社会保障や福祉制度や支援のシステムについての情報提供を中心にご紹介します。
コメディと笑いを好むイギリス人のユーモア感覚はなかなか複雑です。ダジャレなどの言葉遊びや機知の応酬、皮肉、風刺、自虐的な笑いまで、ユーモアと笑いをテーマにイギリスとイギリス人について考えてみましょう。
「ビッグデータ」「データサイエンティスト」という言葉がメディアなどに頻繁に登場するようになりました。しかし、「統計=データ分析」にはとっつきにくいイメージがあり、必要性を感じてもなかなか独学しにくいのが実情ではないでしょうか?とくに「推測統計」には難解といったイメージが強いようです。本講座では、実際に手を動かしながらデータ分析の要点を説明します。
人に何かを伝えるためには、伝わるようにデザインしなければいけません。視覚システムの特徴から、色や文字などを使って相手に伝えやすいデザインと、伝わりにくいデザインについて紹介します。身近に潜むわかりにくいデザインの理由がわかるかもしれません。本講座を聞いたら、きっと何かをデザインしたくなると思います。
「なつかしい!!」という感情は、どんなときに喚起され、どのような効用があるのでしょうか? 本講座では、記憶や感情などに関わる心理学の観点から、「なつかしさ」の心理学的な働きについてお話してゆきます。
複数の選択肢がある場合、そのなかのどれを選択するのが正しいのか、後悔しないのか、そしてその選択にはどこまで自分の意思が反映されているのか。本講座では、選択や意思決定に関わる心理学の知見を紹介していきます。
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